昭和30年代に建てられた家の改修工事
解体してみると、様々な事象が発見された。
まずは、在来工法(壁・床にタイルが貼られていて防水施工が施されていない)の浴室廻りの土台・柱がすべて腐朽していた。これは想定の範囲内。

浴室廻りの写真 土台や柱脚部分は人の力でいとも簡単に撤去できた。
次に雨漏りの形跡がある部分の梁・筋かい・土台が腐朽していた。
これは外見からは事前に発見不可能で、解体して初めて確認することができる。

雨漏りしていた部分の腐朽した梁

雨漏りしていた部分の腐朽した土台・柱


雨漏りしていた部分の腐朽した筋かい
事前調査である程度把握していたが、建物の床の傾斜や柱の傾き。
これは低い部分をジヤッキアップすることにより、ある程度補正することができた。


ジャッキアップで浮いた土台
基礎のコンクリートは無筋にもかかわらず硬かったが、コンクリートの強度は50年までは強度が増し、それ以降は徐々に劣化していくそうなので、今回は外周部は両面から、内部は片面からカーボン補強することにした。
カーボン補強することにより、コンクリートの劣化を著しく抑えることができる。
改修工事をするにあたり、耐震診断の評点など数値だけにとらわれず、解体時に発見した劣化改善を瞬時に判断し実行することが大事である。

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